賢一's profile走る動物のお医者さん♪PhotosBlogLists Tools Help

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    8/7/2008

    痴呆症2

     昨日の午後2時に15歳7ヶ月になる痴呆症の柴犬の雑種が息をひきとったと
    飼い主から連絡があった。
     
    麻酔薬を午後10過ぎにうちそれからずーと寝ていてそのまま息をひきとった事になる。
     
    ある意味「安楽死」である。飼い主も一度は「安楽死」希望であったので納得してはいた。
     
     もう半年になるか。
    薬とサプリメントで痴呆症は安定してたのだがこの暑さの影響で痴呆症が進行。
    1日中鳴くように吠えられては飼い主や近所にも迷惑な事だった。
     
    1回目の麻酔処置は手術に必要な麻酔の量で4時間半しか眠っていなかった。
    2回目は麻酔量を倍にした。犬の心拍数は1分間に108回。食餌はほとんどしていなく
    水もあまり飲んでいなく多少脱水症状ぎみの状態。
    このまま永眠してしまうかもしれない旨は伝えての処置である。
     
    結果10時間以上寝てしまっていてそのまま亡くなった。
    たぶん点滴していればなくならなかったかもしれない。
     
    自分が開業し始めて最初に来てくれたワンちゃんだけになんとも切ない気持ちになった。
    ご冥福を祈る。
    8/5/2008

    痴呆症

    うだるような暑さがここのところ続いているが人もそうだが動物にも異常がでてきている。
    そのなかでも年取った柴犬の雑種の「痴呆症」がいま悩みの種となっている。
    飼い主からは一昨日の朝連絡があったようだが私は富士登山駅伝に参戦していて
    いなかった。
     
     しかし昨日朝早く(7時前)に連絡がはいってきた。
    以前から(もう半年前)痴呆症の症状が認められ
    夜ずーっと鳴いているので何とかしてほしいと来院され
    催眠薬(アセプロマジン)を処方したのである。
     
    それと同時に血行をよくする漢方薬(レイシが成分)も一緒に飲んでもらって
    なんとか症状を食い止めてきたのだがここ数日の猛暑のためか
    一気に痴呆症の症状が進行してしまったようなのだ。
     
    昨日は午後7時半に麻酔前投薬と麻酔薬を手術時の容量で皮下注射
    して様子を見るように言ったが、本日の連絡では4時間半しか効いていなかったとのことである。
    予想に反し短時間しか効かなかった。
     
    打つ前は興奮していたにもかかわらず心拍108、安静時は74と人間並みの心拍数に
    通常の投与でも永眠してしまうのではないかと不安だったのだが、今回は
    バビツール酸誘導体(長時間麻酔)を使用することにした。
    不安もあるが果たしてどうなるかは明日報告します。
    6/13/2008

    断念

    いまだ完治しない左足くるぶしから足底筋炎。かかとの痛みが大分ひいて
    走れるようにはなってきたが不安は残る。
     
    3ヶ月前にエントリーした「鳥海ブルーライン登山マラソン」が明日開催される。
    去年はなんとか年代部門(35から49歳以下)でひさびさ優勝を果たし
    連覇のいきごみはあったのだがなかなかそう簡単ではない。
    この年齢(47歳)になると少しでも無理すると簡単に故障してしまう。
    改めて自分の体の弱さを確認する。
     
    登りだけなので足の裏の負担は平地に比べるとないから(スピードの関係上)
    でてみたくなり昨日高速バス往復チケットをコンビニで購入してしまった。
     
     しかし今日になって重症の雄猫が来院してきた。
    今の時期に多い「おしっこが出なくなる病気」である。
    それも3日前から嘔吐していたという。
     
    触診すると膀胱がパンパン状態。
    これではかなり苦しいだろう。さらに脱水もしていたので
    血液検査もした。すると腎臓の値が非常に悪く(BUN:140以上、クレアチニン:21.7)緊急入院の手続きを取った。
    今日明日とも知れない状態(尿毒症である)。
     
    原因は尿道に結晶がつまって尿が出ない状態で尿が濃縮されアンモニアが生成し血管へと逆流し血流に多く分布
    した結果である。
    とりあえず尿道を開通させ溜まった尿を出して点滴である。猫はぐったりしている。
     
    結局明日の大会は断念。。。。
    神様が「まだ大会には出るな」といってるのかもしれない。
    今日明日は寝不足になりそうだ。
    6/5/2008

    深夜の往診

    この頃は仕事が忙しくなり(ありがたいことですが。。)夜遅くに電話がかかってくることも
    しばしばある。
    一昨日11時30分頃電話があり33kg14歳のゴールデンレトリバーが急に立てなくなったという連絡である。
    体重が重くて連れてこれないとのことなので足取り重く出向くことにした。
    場所は板橋と近いのもあってOKしたのである。
    通常はかかりつけの動物病院に依頼するのだが夜間は不在で連絡がつかないとのことで
    近くである私のところに連絡したとのことでした。
    いろんなことを考えて最悪入院しなければならない事を念頭に準備していった。
    行って見るとそこはお寺で「●光寺」といわれ金ぴかで綺麗なお寺であった。
    住職以外は全て女性で飼い主は住職の長女ということで東京にいるという。
    しかし連絡して呼び寄せしばらくして彼女も到着。
     
     診察したところでは体温が39.8度と熱があったため関節の節々の痛みや脱力感があったので
    立てなくなったようである。その他は正常だったため大事には至らないと判定した。
    とりあえず抗生剤とステロイド剤の混合注射をして朝まで様子を診る様に指示した。
    そういえばここのところ天候が安定しないばかりか気温も暑かったり寒くなったりして
    老犬にはことのほかストレスが溜まりやすく疲労が出たものと推測される。
     
    翌朝体温が平温(39度以下)にまでもどり立って歩けるようになったとの電話報告を受けほっとした。
    往診した甲斐があった。
    飼い主も他の病院にかかっている関係で恐縮してお礼してしてくれた。
     
    今回のように近所にあって緊急の場合も対応してくれる病院の重要性を改めて認識した。
    現在は自分ひとりで病院を運営している関係で全てにおいて対応しかねるができる範囲で
    受け入れる気持ちはある。
    9/4/2007

    2度目の大手術

     8月末に宮城野の旅館「弥千○壮」で飼っている12歳のゴールデンレトリバー「はなちゃん」が食欲がないと
    いう連絡をもらい往診に行き検査するため我がクリニックへつれてきた。
    その結果子宮蓄膿症であることが判明した。はなちゃんの症状は食欲不振のほか「多飲多尿」また陰部から排膿。
    血液検査で明らかな脱水症状、腎臓の機能も落ちていた。これは緊急手術である。
    結局9月1日の朝から手術開始。年齢も高いので麻酔も慎重にしたが安定するまでにかなりの時間を要してしまった。
    「子宮全摘出手術」時間は2時間以内の目標でがんばったが、思った以上に子宮は腫大(量ったら1.5kgあった)、卵巣も腫大し
    摘出がかなり時間がかかってしまった。
    朝8時から初めて終了したのは午後2時半(手術を始めたのが11時)と3時間半もかかってしまった。。。
    手術自体は成功だが術後の状態が心配だ。
    エントリーしていたスカイマラソンはこの時点で参加中止となってしまった。
    翌日の日曜日もはなちゃんは水は飲みたがるが食欲なし。点滴治療は1日中続けた。何とか回復してほしいが
    高齢犬のため予後が悪いことはしばしばある。ここは待つしかない。。。
    月曜日は高免疫サポートの流動食を与えてみたらそれは全部のんでくれた。なんとなく回復傾向。。
    そして今日の朝昨日より食欲がでて処方食のかんずめを食べた。
    なんとなく回復への見通しがついてきた。
     
    8/3/2007

    腸重積

    ショックな出来事そのまま記事を載せます。

    史上2頭目の牝馬3冠スティル急死(日刊スポーツ)

     史上2頭目の3冠牝馬スティルインラブが2日午前7時、小腸の腸重積(腸の一部が内部に滑り込んで二重の状態となり、腸閉そくを引き起こす病気)のため死んだことが、けい養先の下河辺牧場(北海道日高町)から発表された。7歳だった。同馬は7月25日に急激な腹痛を発症し、小腸ねん転と診断されて開腹手術を行った。28日に再び腹痛を起こし、小腸の壊死(えし)部分を切除する手術が施されて順調に回復。だが、1日に再び腹痛を起こし、体力が低下していたこともあって力尽きた。 00年5月2日生まれのスティルインラブは父サンデーサイレンス、母ブラダマンテ(ロベルト)。03年の桜花賞、オークス、秋華賞をいずれも幸英明騎手とのコンビで制し、86年メジロラモーヌ以来となる牝馬3冠(当時は桜花賞、オークス、エリザベス女王杯)を達成するとともに、最優秀3歳牝馬に選ばれた。しかし、同年エリザベス女王杯で2着に敗れてからは勝ち星に恵まれず、05年府中牝馬Sを最後に現役を引退。その後は生産地の下河辺牧場で繁殖牝馬となり、今年2月に唯一の産駒、キングカメハメハの牡馬を出産したばかりだった。通算成績16戦5勝。総収得賞金は4億3777万8000円。
    [日刊スポーツ:2007/08/03 08:52]

    腸重積とは、腸管の一部がこれに隣接する腸管腔内にはいりこむ(かん入)するのが一般的。異常な腸蠕動の亢進によって発生する。好発部位は大動物で回盲部。腹部疝痛症状と暗赤色タール便が少量認められる。開腹手術によって病変部の腸を切除する方法しかないが予後は個体次第。。残念である。。ご冥福をお祈りいたします。

     

     

    牛と犬での発症が比較的多い。

     
     
     
     
     

    6/25/2007

    ノルウエージャン2号

     先週の金曜から今日まで入院してました、ノルウエージャンフォレストキャット。
    以前もブログに記しましたがこの猫も同じ飼い主なんです。
    つまり2頭同じ種類の猫を飼ってたのは来院するまで知りませんでした。
    しかも同じ病気。慢性の腎不全。。。来院理由は嘔吐と尿が出ない。
    さっそく血液検査そして導尿。この猫も雄なので尿カテーテルで処置
    したところやはり尿結晶により尿道が閉塞。膀胱炎を既に起こしていて
    血尿になっていた。前回よりはましかなあと思っていたが血液検査は
    前回の猫と同じ数値。BUN(尿素窒素)69,Cre(クレアチニン)5.5と慢性腎不全。重症である。
    更に電解質は軒並み低下。この結果で入院を決定したのだ。
    土日の予定は大幅変更し治療中心の予定になってしまった。
    しかし治療の甲斐があり3日で退院にこぎつけた。
    幸いこの猫は肝臓障害はなかったためことのほか投薬がきいた。特に膀胱炎に対して。。
     
    昨日から自分の体調がよくない。頭痛がする。
    今日は朝から走らず。やはり疲れがでてきたか。。
    病気だけはしないように今日はからだをいたわろう。
    箱根スポーツフェスタの参加賞のユネッサン入場無料件を今日使った。
    人が多くて大盛況。車の止めるところが余なく駐車場からユネッサンへ行くのもバス移動。
    2時間しか無料駐車できないしお昼からの閉院時にきてるので結局1時間くらいしか
    はいれなかった。コーヒー風呂と酒風呂、赤ワイン風呂は好評。
    5/23/2007

    猫パンチ

     今週月曜日に退院していった「アメリカンショートヘア」略して「アメショ」のことを記す。
    先週の月曜日つまり5月14日(月曜)に電話で往診の依頼がはいってきた。
    うちの“ダイア”(猫の名前)が血を流しているとのこと。話を聞くとどうやら陰部かららしい。
    猫には生理はないしだいち雄なので容易に膀胱からの出血だと予測ができる。
    猫は泌尿器系の病気になりやすい体質。特に雄は雌より多い。
     往診へいくとアメショの尻辺りからぽたぽたと血を落としていたがよくみると血尿だった。
    どうやら尿もあまりでないようである。とりあえずあずかって病院で処置することになった。
    まず尿検査し結晶を確認。尿石になる前の透明な結晶でプリズム型をしていた。PHは8で
    ストルバイト(りん酸アンモニウムマグネシウム)結晶で間違いない。
    尿道がこの結晶でつまってしまっていた。尿カテーテルを入れて膀胱洗浄した。
    膀胱内は出血していた。血液検査は腎疾患のレベルを測る目安となるため必ずBUN
    (尿素窒素)とCre(クレアチニン)と電解質(Na、K、Cl)を私は測定する。
    幸いBUN、Creは正常範囲。腎不全にはなっていなかった。
    しかし尿検査で糖がかなりでていたし蛋白も高値。腎機能不全と判定。
     これらの一連の検査はとてもたいへんだった。
    猫の性格はきつく暴れるのだ。そのためしかたなく軽く麻酔をかけて検査、処置した。
    しかし膀胱洗浄も翌日もしなくてはならないがいちど痛い目にあったアメショは警戒して
    私が触ろうとすると猫パンチを出して威嚇しはじめた。
    どうにもならなく又麻酔をかけて処置した。
    こんなことを3回もやったため私が近寄っただけで威嚇。完全にきらわれてしまった。
    結局尿カテーテルをつけたままにし点滴で尿をおおく作ることにし膀胱内を自然洗浄にまかした
    結果1週間以内でほぼ正常に戻った。
    このアメショは私の病院に来る前に他院に行ってたそうでそこでは対応がいまひとつということで
    した。飼い主には大分感謝されたが費用もそれなりにかかってしまった。
    今後は予防を徹底して二度と血尿にならないようにしてほしいと忠告したがこればかりは飼い主次第。
    ストレスがかかる入梅、夏、冬は気をつけよう。
     
     
     
    3/24/2007

    猫の合併症

    3月22日(木) 快晴 暖かい
    先週の金曜日から入院していた猫がようやく自宅治療できる状態になり今日一時退院した。
    初診の猫で種類は「ノルウエージャン・フォレスト・キャット」めずらしい雄猫である。
    年齢はもうすぐ6歳(4月8日が誕生日)だが来院理由は「尿が昨日から出ず食欲もなくなった。」
    とのこと。下腹部触診で膀胱内に尿がびっしり溜まっていたがそれ以上に膀胱そのものが硬く
    なっていた。明らかに尿閉状態。部分麻酔後、尿道からトムキャット・カテーテルを挿入するがすぐにはいらなくなり
    3.5Freの柔らかいカテーテルを挿入できるところまでいれ生理食塩水を注射器にいれてカテーテルの
    入口からすこしづついれていき尿道につまった物質をいったん膀胱内へ戻した。
    そしてゆっくり下腹部を圧迫するとようやく尿がカテーテルを通じて出てきたが真っ赤な尿であった。
    その中には線維物質も出てきた。これが尿道をつまらせていた原因である。しかしかなりの
    血尿なので血液検査したところ重度腎不全に糖尿病および肝臓疾患を併発していた。
    かなりの重症なので点滴しても回復しないかもしれないことを飼い主に報告した。
    点滴はビタミン剤と強肝剤をベースに生理食塩水に混入させて静脈点滴を集中的に3日間
    行った結果回復。この処置は血液検査で電解質のナトリウム、塩素イオンの低下とカリウムイオンの
    高値からだがあえて今回は利尿剤を使用しなかった(理由はいろいろありますが)。
    顕微鏡検査では尿中に硝酸アンモニウム(ストルバイト)結晶が認められこれが尿道を塞いだ結果
    尿閉になり次第に尿毒症さらには腎不全になったものと思われる。合併症は糖尿病。これもやっかいだが
    まずは尿毒症の治療を優先。ようやく1週間の入院で退院することができたがあくまで 自宅治療 が可能に
    なっただけで長期治療が必要な状態である。
    3/9/2007

    退院

    平成19年3月8日(木)晴れ
    先月の3日(2月3日)から乳腺腫瘤の自壊で急遽入院し手術をした12歳のゴールデンレトリバーの「はなちゃん」
    がようやく傷口の完治がちかずいたため退院した。
     飼い主は箱根町大平台の弥○代荘で飼われている犬で大手術後(手術時間は麻酔導入まで入れると6時間かかった)の予後が年齢の割にはかなりよく(実年齢より5歳くらい若い)食欲があるためすぐ退院させようとしたが旅館を営んでいるため外でしか飼えないとのことで
    結局傷口が完治(外で飼っても大丈夫な状態)になるまで入院することになったのだ。
     悪性腫瘍のことも考え乳腺周囲の皮膚も広範囲で摘出したため傷口は大きいため傷口の修復だけでもおそらく3週間から1ヶ月かかる。
    それまでは2次感染(傷口から細菌等が感染)しないようにしてもらうため本来は毎日薬を飲んでもらい1週間に1回は来院してもらいところだが地域と仕事柄不可能なためしばらく入院することになった。
     この「はなちゃん」とてもりこうで人の言うことはきくし我慢強い優秀なわんちゃん。
    何度か傷口が癒着しなくて再縫合を繰り返したにもかかわらずじっとだまって耐えていた。
    その甲斐あって予想以上に傷口は治っていった。
    血液検査で肝臓機能が悪い(脂肪肝)のため処方食と運動を中心に体力改善をやってきた。
    運動は主に散歩だが私自身も朝走った後さらに散歩で長い時は1時間位やったので私自身の体重も落ちただけでなく
    走力もついたかんじである。今度の大山登山マラソンで復活できたらいいなあ。
    その結果「はなちゃん」の体力は完全に回復食欲も大層ある。
    午前中連絡して今日中に退院希望のため午前の診療時間終了後送迎。
    奥さんと娘さんがとてもかわいがっているようで感謝された。旦那さんのほうはかなりの出費で痛いような感じだった。
    確かにゴールデンレトリバーの寿命は13年位。他の小型犬や中型犬に比べ寿命は短い(寿命は15年位)。
    しかしお金の問題ではない。このわんちゃんがいたから癒され幸せに暮らせたところは自身1ヶ月入院介護してわかった。
    「幸せを呼ぶ犬」ではないだろうか。
    いなくなってやはり寂しさのこる。他人のわたしでさえ。。。。
    @乳腺腫瘍の自壊@
    自壊とは腫瘤が何らかの原因で破裂してしまっている状態のこと。
    今回は自壊した部分から大量の出血
    してぐったりした状態との連絡をうけ急遽往診にかけつけました。乳腺の自壊は高い確率で悪性腫瘍の場合多く
    今回の病理学検査の結果では「脂肪腫」との判定で幸いにも悪性所見は認められないとのことだった。
    つまり良性腫瘍でした。
    再発の確立はかなり低い。
    11/28/2006

    子猫の風邪

    28日(火曜日)
    去年の今の時期は暇であったが今年は結構病気で来院が多い。
    毎回重症で来院するケースばかり。
    今回は猫を数えただけでも10頭以上は飼っている方が猫2頭診察依頼が午前中あった。
    茶トラ白の雄猫でまだ生まれてから3ヶ月ぐらいだそうです。
    明らかな風邪だが鼻は詰まり両目は赤く腫れていた。
    両方とも同じ症状だが片方の猫は4日前から食欲廃絶で体重は650gしかなかった。
    もう片方は1kg。生まれも同じなので明らかに栄養失調。
    体温も36度5分と低体温。肺炎もおこしているようであった。
    もう助かる可能性が低いことを飼い主に告げて、治療開始。
    抗生剤はエンロフロキサチン系、ステロイド剤混合注射、ビタミン+強肝剤を皮下点滴。
    両方とも同じ処置。しかし栄養失調の方は明日も来院してもらうよう指示。
    ただし今日あたりが山であることも告げた。
    この患者さんの猫すべて混合ワクチン接種をしてないのである。
    家の中で飼っているのでもない。野放し状態。
    不妊手術もしていない。
    白血病の猫が中にいる。
    一昨年伝染病(猫伝染性鼻気管炎の疑い)が蔓延して多数の猫が感染。成猫は助かる確率は
    高かったが子猫は多数志望した経歴がある。
    このことから一方の比較的元気な猫に3日分の薬を処方(抗生剤、ステロイド系消炎剤、リゾチーム)
    様子を見てもらうことにした。
    伝染病の可能性もあるので他の猫の観察もするように指示した。
     
    この家にはほかにゴールデンレトリバーを春から飼い出して
    フィラリアとダニ、ノミ予防をしにきたのだが完璧ではなく2ヶ月位
    予防しなかった。来年は血液検査をしてもらおうとおもうのだが
    経済的な問題があるようでそれなら経済的許容範囲内で飼ってほしいものだ。
     
     
    11/27/2006

    心不全

    27日(月)
    先週土曜日の夕方から15歳になるヨークシャテリアが調子が悪く来院してきていたが今朝7時40分頃
    亡くなったと飼い主から連絡があった。
    来院時の状態は体温34、5℃、心拍数74、心外雑音、不整脈、脱水もおこして重症。
    このヨークシャテリアはほかに下半身が余り力が入らなくあるけないとのこと。
    また歯は歯石に覆われたのが1本だけである。
    心臓が悪いは以前から診察してわかっていたが確固たる治療はしてなかったというよりしなかった。
    明らかに心不全の症状である。
    翌日には死亡してもおかしくない状態であった。
    飼い主も半ばあきらめているような感じで私に話すが何とかしてもらいたい口調で話す。
    返答に困る。言いたいことはいろいろある。
    ➀なぜ心臓がわるいとわかっていたのにその対策を拒んだのか?
    ➁心不全の症状が現れていたのが19日ぐらいだという。もっと早く来院できなかったのか?
    しかしそんなことはもう後の祭りだから言う意味がない。今はなんとか治療してみようという気にさせることであった。
    治療してみようよと飼い主を説得する。その前の週にやはり心臓と腎臓に障害を持つ23歳の猫が来院。
    この猫は治療の甲斐がありみごと1週間弱で復活したのだ。この話をして飼い主も治療する気になった。
    できる限りのことをしてそれでも見込みがなければしかたないのだから。
    1日2回(12時間毎)に栄養剤とステロイド剤、心臓薬、強肝剤を皮下点滴で投与。
    最初はかなり効果があり元気も出てきた感じだったがやはり3日目で頭打ちとなった。
    食欲がまったくないので栄養剤を口からも補給したが心拍数も90どまり、体温も36.5以上は上がらず
    結果今日遠くへ旅立っていった。
     
    犬は弱いが猫は執念深い。実際23歳の猫は心疾患と腎不全をもっていてもう何度も三途の川を渡っているのだが
    またこの世に戻ってくる。
    人ばかりでなく動物にもいろいろな運命があるのだなあ。
    11/16/2006

    23歳猫の痙攣

    先週末から私の治療に力を注いでいる老猫が痙攣に苦しんでいた。
    この猫の名前は「ビッキー」雄(去勢済)のシャム猫の雑種3kgである。
    ビッキーは去年(平成17年)の10月中旬が初診。
    「痙攣を何度もするのでなんとかしてほしい。」というのが主訴である。
    診察、検査(尿、血液検査)の結果、慢性腎不全、心外雑音による心筋症
    がありどうにもならない状況の中、過量の抗痙攣剤筋肉注射と皮下点滴により
    奇跡的に回復しその後も4種類の薬処方しこれまで生き延びてきたが、
    ここにきて再び同じ症状を呈するようになってしまった。
    飼い主は半ばあきらめモード。せめて苦しまずに眠らせてほしいと飼い主の
    家族のなかで意見としてあったのだが、診察してみると体に脱水こそあるものの
    体温は37,5度、心拍数は180とまだまだ治療の余地は残っているのだ。
    今回も去年同様の治療をした。
    まず痙攣は2時間ごとにあるというので抗痙攣剤(フェノバール)1mg/kgにて
    筋肉注射し、ステロイド剤(デキサメサゾン)を皮下注射、あとは総合ビタミン剤を
    リンゲル液と5%ブドウ糖液を混合して180ml投与した。
    そして投与してから丸1日たったがいまだ痙攣は認められず、ひとまず
    峠を乗り切った。今後はビッキーの状態次第だ。
    私の治療法方がまったく正しいとは思っていないが、
    飼い主の的確な判断により来院してくれたことと
    アドバイス等を忠実に守ってくれているおかげで23歳でありながら
    生き延びているといっていいのではないか。
    また飼い主の家の環境条件の良さも長寿の要因があるかもしれない。
    もちろんビッキーの執念深さも見逃せない。
     
     
     
    11/8/2006

    肛門嚢炎

    8歳の体重10kg弱の雑種犬の「ブブ」ちゃんがひさびさ来院。
    残りの月のフィラリアとノミの予防薬を購入するのが目的だったのですが3日前から
    お尻をひきずったりなめたり良くするようになったとのことで今日そのあたりを見たら
    赤く腫れているというので診てほしいとのこと。
    ブブちゃんは臆病だが人を咬むことはしない獣医師にとっては診察しやすい犬だ。
    見てみると肛門周囲が腫れ肛門の右あたりに小さな穴がありそこから出血していた。
    なぜそうなったのかは肛門腺から出る液状のものが出なくなり肛門嚢(肛門腺の袋状の組織)に異常があり
    つまってしまった状態からその嚢(ふくろ)が炎症をおこしてしまったようだ。
    当然詰まっているから本人(本犬)は違和感がかなりあったようだ。
    その証拠に肛門右の穴は自分が咬んでつけた穴と判明。
    まずは肛門腺の嚢から異物を搾り出したところ真っ黒のタール状の異物が出てきた。
    飼い主は便だと勘違いするくらいの色である。
    それから患部が赤く腫れているのを消毒して、穴の開いた患部に抗生剤、赤くなっているところを消炎剤+抗生剤の
    塗り薬をぬって、さらに注射も打った。
    幸い化膿はしてなかったから6日分の抗生剤と消炎剤を処方して1週間後再来院するよう指示。
     
    お尻をよく気にするようだと犬は特に肛門腺に異常があるかもしれません。
    こうした仕草を見逃さず動物病院へ問い合わせてみるか来院してください。
    11/2/2006

    猫の喧嘩

    季節柄気候が安定してきて病気で来院する患者が少なくなっているがその中でも
    猫の怪我が多い。と同時に不妊手術の依頼も増えている。
    今日も猫の前足がつかないと連絡あり来院。
    診察の結果、パッド(足の裏)に歯型がついていた。
    丁度人が画鋲を2つ足で踏んだ症状と同じである。
    不妊手術済みの雌猫でおとなしい性格なので傷口の消毒等は
    幸いにも私だけで十分できた。
    猫は犬より恐ろしい。先週の野良猫の不妊手術で帰る時にゲージから飛び出し
    捕まえようとしたら不覚にも手首の関節部分を咬まれはしもにぎれない状態に
    なってしまうほど腫れて麻痺したのを思うと普通の犬に咬まれるより危険だ。
    こういうときはオキシドールで消毒後、抗生剤(ペニシリン系)と消炎剤(非ステロイド系)
    を服用。患部は腫れていれば氷で冷やすか、寝るときはサロンパスを患部に張って
    おく方が速く完治します。私は3日かかりましたが。。。
    猫の歯には100種類以上のばい菌が確認されたそうで特に化膿性の球菌、桿菌が
    多いとの事。これは咬まれた部分は1週間くらい放置すると必ず患部が化膿する理由からだ。
     
    7/12/2006

    *恐るべし!猫の尿閉(1)*

    蒸し暑さが抜けないこのごろ猫の尿閉で来院する患者さんが先月から増えてきている。
    この病気は猫の3大病と言ってよく処置する獣医さんも頭を悩ませる疾患だ。
     
    先月はシンガプーラという珍しい猫がおなかの中が硬いものがあると言うことで来院。
    触診ではどうやら膀胱が硬くなってるようでレントゲンを撮るとやはり貯留尿でぱんぱんになったしかも
    血液を過量に含んだ尿であった。
     
    排尿させなければならないがそれだけではすまなかった。血液検査でBUNが90以上、Creが2,7と
    尿毒症をおこしていた。かなりの重症。早速皮下点滴に抗生剤や消炎剤もいれた。
    排尿は陰部先端にカテーテルをいれたがかなり多くの結石が尿道口を塞いでいてそれを通過
    させるだけでもたいへん!幸い雄猫にもかかわらずおとなしい猫でなんとかなおしてやりたいと必死で
    処置し翌日も来院するよう指示した。
     
    翌日は飼い主(若い女性)は彼氏と来院。彼氏が今の猫の症状が分らないので説明しながら
    排尿処置。しかしスムーズに排尿せず結構たいへんであった。ほどほど排尿させて皮下点滴
    してかえってもらった。
     
    この来院も4日目にはいり尿の性状もよくなってきた感じがあり尿も自発的に出せるとの飼い主の
    報告があったためその日は皮下点滴のみで帰っていったのがそのあとたいへんなことになってしまった。
     
    ・・・・・・つづく・・・・・・・